正直に言うと、
マルちゃんは“欲しい”で終わる子でした。
植物も。
生き物も。
買った瞬間が一番うれしい。
でも、お世話は続かない。
そんな姿を、少し寂しく思っていました。
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きっかけは、鯉と金魚
池の前に立ったときのこと。
鯉と金魚がスーッと寄ってきました。
本当は、いつもエサをあげているマルパパに。
でもパパは言いました。
「マルちゃん、鯉さんマルちゃんの近くに集まってきてるよ。
エサ欲しいんじゃない?」
マルちゃんはびっくり。
「え、ぼく?」
その日から、何度か同じことを繰り返しました。
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そして、変わった
不思議なことに、
本当にマルちゃんの前に
集まるようになったのです。
子どもにとっては、
偶然ではありません。
「ぼくが来たからだ」
その実感。
それからです。
植物に水をあげるようになったのは。
生き物の様子を気にするようになったのは。
“欲しい”が
“守りたい”に変わった瞬間でした。


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