泣かないマルちゃんの負け|幼稚園のトラブルから学ぶ子どもの世界

泣かないマルちゃんの負け|幼稚園のトラブルから学ぶ子どもの世界

幼稚園でのトラブルは日常茶飯事。泣かないことを強さだと思っているマルちゃんですが、子ども社会には“泣いたほうが勝ち”という暗黙のルールがありました。そのエピソードから、親としてできることを考えます。

幼稚園での小さな事件

幼稚園生活では、日々さまざまなトラブルが起こります。年中のマルちゃんも例外ではありません。ある日、園に送っていくと、マルちゃんが何人もの子に追いかけられていました。理由を聞くと「お友達を泣かせたから」というのです。

実はマルちゃん、虫取りの最中にお友達と網の取り合いになってしまったとのこと。どちらが悪いという話ではなく、ほんの些細な出来事で相手が泣いてしまったようでした。

泣かない=強い?

以前にも書いたように、マルちゃんは「泣かないことが良いこと」だと思っています。転んでも、ぶつかっても、グッと我慢して涙を見せない。強い気持ちを持っていることは誇らしいのですが、子どもの世界では必ずしもプラスに働くとは限りません。

泣いた子は「かわいそう」と守られる。泣かないマルちゃんは「悪者」にされる。子ども社会の“泣いたほうが勝ち”という暗黙のルールに、マルちゃんは苦しんでいます。

子どもの世界の理不尽さ

大人から見れば小さな出来事でも、子どもにとっては大問題。泣いた・泣かない、強い・弱い、そうしたシンプルな基準で役割が決まってしまいます。泣かないことを選んだマルちゃんは、結果的に追いかけられる立場になり、“泣かないマルちゃんの負け”という現実を突きつけられているのです。

親としてできること

私たち家族にできるのは、マルちゃんの気持ちを理解し、味方でいてあげること。

  • 「泣いてもいいんだよ」
  • 「我慢するのも強さだけど、助けを求めることも大事だよ」

そう声をかけながら、彼が少しずつ“泣くことの意味”も学んでいければと願っています。子どもの世界の理不尽さにぶつかっても、家庭だけは安心できる場所でありたいのです。

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