匂いの敏感期:何でも“におってから”のマルちゃんとモンテッソーリ教育

知育教育

3歳から続くマルちゃんの“匂いチェック”。お菓子も虫も必ずクンクン。モンテッソーリ教育でいう「嗅覚の敏感期」をどう受け止め、どう育てるか。

マルちゃんは3歳を迎えた頃から、何でもまずにおってから行動するようになりました。お菓子を食べる前も、虫を手に取ったときも、必ずクンクン。正直「そんなに匂わなくても…」と言いかける瞬間もありますが、これはモンテッソーリ教育でいう「匂い(嗅覚)の敏感期」に当たるようです。

匂いの敏感期とは?(モンテッソーリの視点)

  • 敏感期:特定の感覚や能力への興味が高まり、ぐんぐん吸収する時期。
  • 嗅覚の敏感期:およそ2歳半〜6歳頃に見られ、食べ物・植物・動物・日用品の匂いに敏感。
  • 意味:子どもにとって匂いは「世界を識別する手がかり」。大人には不思議でも、学びのプロセス。

マルちゃんの“匂いチェック” エピソード

  • お菓子:袋を開けてまずクンクン。「いちごの匂い!」と満足げ。
  • 虫:観察してから匂いを比べる。「草の匂い」「土の匂いと違う」など自分なりに分析。
  • 新しい服や洗濯物:顔を近づけて“いつもの匂い”か確認。

親としてどう関わる?(受け止め方と声かけ)

ポイント具体例
否定しない「匂わないで!」ではなく「どんな匂いがする?」と興味を共有。
語彙を広げる甘い/すっぱい/土っぽい/新しい/木の匂い…など言葉を一緒に探す。
安全の線引き薬品・洗剤・スプレー等は「これは匂わないよ」と一線を引く。
観察に発展匂い→見た目→手触り→音…と他の感覚にも橋渡し。

家庭でできる“匂いあそび”アイデア

  • 匂い瓶(スメルボトル):茶葉・柑橘の皮・コーヒー粉・乾燥ハーブなどを小瓶に入れて、当てっこゲーム。
  • 季節の匂い散歩:草むら・雨上がり・木の根元・花壇など、匂いの違いを楽しむ。
  • キッチン実験:加熱で匂いはどう変わる?(玉ねぎ・にんにく・バターなど)
  • 記録してみる:「きょうの匂いノート」に好き/苦手/似ている匂いを書き留める。

敏感期はいつか終わる——それまでを大切に

敏感期は必ず終わりが来ると言われます。だからこそ、今は「無駄」ではなく成長の糧として見守りたい。匂いに敏感な経験は、観察力・表現力・注意深さの土台になり、学びの幅を広げてくれます。

親としては「何でもにおわなくていい!」と言いたい気持ちを飲み込みつつ、安全だけは守る。そのうえで、子どもの“世界へのアンテナ”を一緒に楽しめたら素敵だと思います。

まとめ

  • マルちゃんは3歳から匂いの敏感期に入り、何でも“におってから”。
  • モンテッソーリの視点では自然な発達段階で、世界を識別・理解するプロセス。
  • 親は否定せず受け入れ、語彙を広げ、安全の線引きをしつつ体験を豊かに。
  • 敏感期はいつか終わる。終わるまでを学びに変えて見守る。

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